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トロンボーン楽譜KOOWDSEditionクーズエディション

大内邦靖 & KOOWS Edition

トロンボーン楽譜KOOWS Editionインタビュー
2007年7月23日に新譜「妖精組曲 〜トロンボーンとピアノ版〜」を出版した大内氏に、作品に関して聞いてみました。

聞き手:WAVE 代表 鷹松 徹

鷹松:今回出版された「妖精組曲〜トロンボーンとピアノ版〜」はとても興味深い題名ですが、まずは作曲者の紹介をして頂けますか。

大内:実は谷川マユコさんは私の学生時代の同級生なんです。私の通っていた大学は様々な専攻の学生が一クラスにまとまっていたので、他ジャンルの人との交流が自然と出来ていました。作曲専攻の谷川さんはそんな仲間の一人でしたし、学生時代から彼女の作品の初演も多く携わってきました。彼女は教会旋法(モード)を使った宗教曲的な作品を多く書いていましたが、ある頃から、「妖精」を題材にした作品を量産するようになりました。そもそもの彼女の作風と「妖精」の雰囲気がピッタリとマッチして、独特の音楽世界を切り開いたように思います。
私達「妖精」って聞くとメルヘンチックな印象を持ちますが、どちらかと言うと日本の「妖怪」に近いイメージがあると思います。
トロンボーン楽譜KOOWS Editionインタビュー3
トロンボーン楽譜KOOWS Editionインタビュー2
鷹松:そうですよね。「妖精」って、例えば「木の妖精」とか、「花の妖精」とか。

大内:そうじゃないようですよ。(笑) もっと「陰」の世界に近い印象ですね。
でも、そう言ったメルヘンチックな印象を持つ聴衆が、この作品を最後まで聴くことによって、そのイメージががらっと変わって行くことにこの作品の意味を感じます。

鷹松:この作品の意味、ですか。 そこのところをもう少し詳しく聞かせて下さい。

大内:今回の作品は「音楽」だけではなく、「言葉」(ナレーション)が重なっています。音楽と言葉がコラボレーションすることによって、聴き手に非常に具体的なイメージを描いていただけると思っています。一人一人そのイメージは違いますが、よりリアリティーに富んだ「妖精の姿」が浮かび上がってきます。そしてこの作品の最後に語られる言葉が、最も聴き手の心に訴えかける一言になると思います。
つまりこの作品を通して聴衆が映像を頭の中に鮮明に描き出す。それを聴衆の方が自ら描いてゆくことに芸術的な価値があると思っています。
鷹松:なるほど、面白いアプローチですね。

大内:この作品はもともと1992年にピアノ、トロンボーン、パーカッション、ナレーターのために書かれたものだったのですが、私がある演奏会のために、トロンボーンとナレーターとしての編曲をお願いしたことから実現しました。演奏上も比較的アプローチしやすいレベルですし、今までお話ししてきたように今迄にない意味深さを持った作品だと思っています。
参考演奏とカラオケ伴奏を収録したCD-Rも付属していますので、中高生の皆さんにも是非トライしていただきたい作品です。

2007/08/02 取材