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Happy-Go-Lucky ハッピー・ゴー・ラッキー

田中宏史

<<CD発売にあたってのインタビュー記事>>

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Happy-Go-Lucky

●ボリヴァール(E.クック)

●小品変ホ短調(J.G.ロバルツ)

●ガンジン・ウェイ(中村典子)

●君にバラを〜オペレッタ『ボッカチオ』より(F.スッペ)

●深紅のバラ〜オペレッタ『ガスパローネ』より(C.ミレッカー)

●序奏とポロネーズ(J.ドゥメルスマン)

●"ハイク"パーミュテーションズ(G.ブルーメ)

●組曲 作品22(A.ヨルゲンセン)

●鳩の使い〜歌曲集『白鳥の歌』より(F.シューベルト)
他、ボーナストラック2曲

元フィラデルフィア管弦楽団/インディアナ大学教授 M.D.ステュアート

"HIROSHI"が素晴らしいCDを創り上げた。非常に音楽性の高いトロンボーンの演奏に加え、素晴らしい音色と躍動的な演奏スタイルが聴かれる。良く知られた作品から今回のプロジェクトのために委嘱されたものが加えられ、多様性と創造性がうかがえる。さらに、様々な手法によるアンサンブルが色彩感を高め、心から楽しめるCDに仕上がっている。

田中宏史:トロンボーン、 近藤麻由:ピアノ、 田中紫織:マリンバ&パーカッション、 平田慎:バストロンボーン、 藤島謙治:トランペット、 野々山美帆:ピアノ


税込販売価格¥2,800-(郵送料・代引手数料¥350- 別)

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初CDリリース、"Happy-Go-Lucky"発売にあたって。<話し手:田中宏史/聞き手:鷹松徹>

鷹松:田中さんにとってこれは初めての作品(CD)だと思うのですが、これを作ろうと思ったきっかけみたいなものがあったら教えてください。

田中:実は私の家内(マリンバ奏者:田中紫織さん)が先にCD『ろみのうた』をリリースしまして、それに触発されて(笑)ヨシッと。
構想から発売まで1年半くらいの期間をかけて作り込んできました。でももっと遡れば中学校のとき(当時はまだユーフォニアムを担当していました)レコードデビューしたいと生意気にも考えていました。とにかく自己発信してゆきたかったんですね。そんな気持ちが今ようやくこのような形になって完成しました。

鷹松:さて長〜い期間をかけてきた思いが形となったようですが、今回のこのCDは曲目だけを見てみると様々なジャンルと言うか・・・バラエティー豊かに感じますが。コンサートで言うとアンコール曲まで入っているような。

田中:その通りですね。色々なタイプの曲を収録したいとはじめから考えていました。自分の好きなジャンルであり、自分の好きな曲であり、と。このようにお話しすると中にはコンセプトを感じないと言う方もいらっしゃるかもしれませんよね。でもそれが私のコンセプトなんです。と言うような堅苦しいことではなく、それが一番「自分らしい」と思っています。
実は私はトロンボーンカルテットも主催しています。「アート・イン・トロンボーン」というカルテットです。既成のカルテットの曲を演奏することを好まず、自分たちのやりたい曲をアレンジして演奏しています。だからクラシックに凝り固まっていない。ソロでも同じ考えで、自分の好きな曲だったり楽しいと思える曲、不思議な曲?を取り上げています。(右へ)

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鷹松:不思議な曲って?

田中:例えば、CDの7曲目に収録されている"Haiku Permutations" ですね。この曲は私の大好きな、そして尊敬している大学時代の先輩でバストロンボーン奏者平田慎さんとのデュエット曲なんです。しかも委嘱作品であり書き下ろしです。
"Haiku"=「俳句」をモチーフにそのインスピレーションを曲にしてくださいました。詳しくは是非聴いてみていただいて・・・。作曲をしてくださったドイツの作曲家G.ブルーメさんですが、あることから知り合いとなり、せっかくの初CDと言う事もあり委嘱を頼んだわけです。お陰様でとても「不思議」な世界を皆さんにお届けできるようになったわけです(笑)。

鷹松:田中さんは今までに数回ソロ・リサイタルを開催されて来たと思うのですが、そこで取り上げられた曲がCDの選曲に反映されていますか。(左下へ)

田中:もちろんです。先程からお話していますように、私は自分の好きな曲をジャンルを超えて取り上げてきました。その中からこの曲は、と思えるものが入っています。2008年に委嘱作品としてお願いした中村典子さんの「ガンジン・ウェイ」などもとても意味深くて素敵な曲です。日本へ正式な戒律を伝えた中国の僧である鑑真をテーマにしたものです。そうかと思いきや、最後に収録したボーナストラックの「シマリスの歌」は私がアメリカへ留学していた頃にテレビでやっていたアニメのテーマ曲です。とても思い出深い曲なんですよ。そういった意味では今まで開催して来たリサイタルの集大成のような意味合いもあります。

鷹松:ところでこのCDのタイトルが "Happy-Go-Lucky" とありますが、これはどんな意味を持っているのでしょうか。

田中:今回の収録曲の中にCDのタイトル曲となりそうなものが無かったのが一つです。でもそれよりちょっと「きざ」な言い方ですが、自分の生き様を表現できるものは無いかと考えていました。それがこの言葉"Happy-Go-Lucky"で、意味としては「楽天的」とか「ハッピーな思考はラッキーを呼ぶ」とか・・・(笑)。

鷹松:そういう意味なんですね。さらにこの表題とCDジャケットのカラフルで楽しげなイラストやデザインと繋がるところがありそうですね。

田中:そうですよね。とてもカラフルで、ポップで、クラシック奏者のソロCDとは思えないようなジャケットですよね。でもこれ自分の意向をデザイナーさんやイラストレーターさんにお話したらこのように出来上がって来たんです。もちろん気に入っていますよ!私の似顔絵もイラストで入っていますよ。似ていますか? でもこのCDジャケットのデザインと収録曲の「ガンジン・ウェイ」のような意味深い曲とは似合わないですかね・・・?
(右へ)

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鷹松:さて、今回のCDを多くの皆さんに楽しんでいただきたいわけですが。

田中:そうですね。トロンボーン奏者の演奏会やCDってほぼトロンボーン吹きの方が聴いていらっしゃる。もちろんトロンボーン奏者の方には広く聴いていただきたいと願っています。でもそのように特定の方のみならず多くの音楽ファンに私の演奏を是非聴いていただきたい。私という人物、私というトロンボーン吹きが皆さんに何を表現しようといるのか知ってほしいと思います。
私は先程来より良い意味で「型」にはまらず「自由奔放」に物事を考えてゆきたい、とお話ししてきました。このCDでどこまでそれがうまく表現できたか。そしてこれを聴いてくださった方達が、さらに次のステップは無いかと、その先の新しい可能性は何かと、もっとこうした方が良いものが出来るのではないかと考えるきっかけになってくれるともっと嬉しいですね。
私からの提案であり、私の大好きな作品集を是非聴いていただきたいと思います。